胃痙攣(いけいれん)の物理的な原因

胃痙攣(gastrospasm)とは胃壁が痙攣しているように感じ、上腹部が激しく差し込むような周期的な強い痛みを伴い、ストレスなどで過度に緊張した時に起きることが多いようです。

胃痙攣とは俗称で、「胃前庭部けいれん症」が正式な病名で、最近では「胃痙攣」という呼び方は使われなくなってきています。

胃痙攣の原因

◇ 急性膵炎

◇ 胃潰瘍や十二指腸潰瘍

◇ 急性虫垂炎

◇ 胆石症などの胆道性疾患

◇ 腹部動脈血行障害

◇ 急性虫垂炎

※ 胃痙攣の物理的原因としては上記以外にも様々ですが、 内視鏡検査などで上記のような器質的な疾患がないかどうか調べる必要があります。

上部頸椎カイロプラクティックの臨床上でよく見かけられることですが、二次的な現象で実際には胃が悪くないのに、胃に激しく差し込むような痛みや不快感を感じているケースが実に多いのです。

これは横隔膜の位置異常で、横隔膜がすぐ下にある胃を圧迫・刺激していることで胃に痛みや不快感を感じている訳ですが、十全治療院にご来院の「胃が痛い」と訴えていらっしゃる患者さんの半数近くはこれです。このケースでは胃の細胞から胃粘膜までの損傷は伴っておりませんから横隔膜さえ定位置に戻れば鋭い胃の痛みからは解放されます。

首の骨の頚椎4番から出た横隔神経は横隔膜へ向かって流れており、横隔膜は体の中で一番大きな面積を有する筋肉ですから横隔膜の位置異常により胃に多大な刺激を与えてしまいます。

横隔膜の位置異常より二次的に胃を刺激しているケースは目立って多いのですが、横隔膜の位置異常が原因で、すぐ上にある心臓や心臓から出て横隔膜を突き抜けている腹大動脈を刺激して、実際には心臓が悪くないのに二次的に動悸や不整脈を起こしているケースもあります。

胃痙攣の原因は横隔膜の位置異常を疑ってみることも必要です。

 
     
 
横隔膜の真上にある心臓
胃の真上にある、横隔膜