胃酸過多症から、胸やけやげっぷが起こります。

胃酸過多症の症状は、食後1~2時間で起きることが多いのですが、その状態が続くと、大量に分泌された胃酸液が胃壁まで傷つけて胃潰瘍になる場合もあります。

胃酸はpH1~2の強い酸性で、胃の蠕動運動と協調して食物の消化、そして胃内を一定以上の酸性に保ちながら食物と一緒に体内に入り込んだ様々なの菌の殺菌の役目も担っています。

◎ 胃酸の分泌(健康体の場合)

(1) 食物が胃に入ったことの刺激により、胃粘膜の中にあるG細胞からガストリン(消化管ホルモン)を分泌して胃粘膜の中に分布する壁細胞に働いて胃酸の分泌を促します。

(2) 逆に、胃酸がG細胞に作用してガストリンの分泌を抑制するようにも働き、胃酸が適度に分泌されるようにバランスよく調節していますが、逆に胃液の分泌が減少したり分泌が止まったりする状態を、胃酸過多症に対し「低酸症」や「無酸症」と言います。

(3) その他、アルコール等の化学物質や食物中のアミノ酸による胃への刺激があったり、胃の中のpHが上昇して酸性度が低くなったりするとガストリンが分泌して、壁細胞から胃液の分泌を促すように調節されます。

(4) 食事を摂ろうとするイメージが脳から副交感神経に伝達してアセチルコリンが分泌されると、アセチルコリンがムスカリン受容体(胃壁細胞)に結びついて胃酸分泌が始まります。

※ 健康体の場合は、このような胃酸分泌の拮抗作用がバランス良く働いて胃痛や胃酸過多症に悩むこともないでしょうが、消化管ホルモンのバランスの乱れや自律神経失調症に陥って副交感神経の伝達不良によりアセチルコリン分泌が正常さを欠いても胃酸分泌のバランスは崩れます。

※ このようなことから、制酸剤や胃酸ブロックということで胃酸を抑えますが、壁細胞に胃液を分泌する信号を受けさせないような仕様のものもあり、胃酸を制御できても本来の消化吸収のバランスを崩してしまうような対症療法では健康からはますます遠ざかってしまうことでしょう。

※ (3)にあるように、食物中のアミノ酸による胃への刺激によりガストリンの作用で胃酸の分泌を促しているのですが、巷には様々な加工食品やレストランでの食事の時も合成化学調味料(人工アミノ酸)が添加されていて、これが胃酸過多症にも結びついているのではないかと危惧ております。

※ わたくしは合成化学調味料を排除した食生活を心掛けていますが、間違って口にしてしまった時は口の中で舌がしびれるような違和感と、多量の合成化学調味料が入ってしまった後は胃の荒れた感じが3~4日続いてしまいます。

◎ 胃酸過多症の原因

◇ 胃潰瘍

◇ 十二指腸潰瘍

◇ 副甲状腺機能亢進症

◇ 自律神経の乱れ

◇ ゾリンジャー・エリンソン症候群

◇ 呑酸(酸っぱい液体が口まで逆流)

胃もたれ

げっぷ

※ 一口で申し上げますと、胃酸分泌能が亢進して胃酸過多を引き起こし、胃酸による胃粘膜の炎症が原因になります。

 

◎ 胃酸過多症の症状

◇ 胸やけ

◇ 胃の膨満感と食欲不振

◇ 胃痛(空腹時)

    

◇ 食後のむかつき

◇ 呑酸(酸っぱい胃液が口まで逆流)

◇ 胃もたれ

◇ げっぷ

胃そのものだけではなく、「体全体のバランスが整うことにより胃痛や胃酸過多症も自然に癒されてゆく」このような全人的な癒しを叶えるのが、上部頸椎カイロプラクティックなのです。

消化吸収から排泄までの体のメカニズムは、摂食しようとするイメージが湧いて、脳からの指令により唾液分泌が始まった時から消化吸収の準備が始まっています。

成人で一日当たり1~1.5リットルもの唾液が分泌されていますから、この質と量次第で消化吸収のパターンも異常になり、例えば唾液分泌が滞ると胃酸分泌の度合いも変わり、胃が唾液分泌不足をカバーしようとしますから、このような加減で胃酸過多にも陥るケースもあることでしょう。

上部頸椎への矯正は、このような消化吸収の要でもある唾液分泌や自律神経のバランスを整えるのにも有効なのです。

胃酸過多は胃酸分泌能が亢進して、胃酸による胃粘膜の炎症となります。

 
     
 
脊髄から枝分かれして、胃へ向って流れている神経
胃酸過多症の原因にもなる、横隔膜の位置異常
胃もたれを招く、唾液腺からの唾液分泌不全